20240822一日一作品模写する。東京国立博物館『東京国立博物館 東洋美術100選』を書き写す

東京国立博物館 東洋美術100選』で紹介されている作品を一日一作品、模写している。東洋美術の基礎知識を身に着けるための勉強と絵のトレーニングを目的としている。模写こそがいい絵を描くために意味のあるトレーニングだと考えている。

東京国立博物館 東洋美術100選』を読むことにした

自分の趣味は美術鑑賞だ。特に東洋美術に興味があると自負していたのだけれど、東洋美術に関する本を1冊もきちんと読んだことがないことに気が付いた。そこで、基本を押さえようと選んだ本が東京国立博物館の図録『東京国立博物館 東洋美術100選』だ。
東京国立博物館はすごい権威のある博物館だ。東京国立博物館の選んだ100選ならきっと作品は網羅的に重要なものが選ばれているはずだし、最初に手に取る本として間違いはないだろう。そう思いこの本を手に取った

東京国立博物館の図録『東京国立博物館 東洋美術100選』
東京国立博物館の図録『東京国立博物館 東洋美術100選』

残念なことに在庫がなく、博物館のミュージアムショップでは日本語版の販売がない*1。入手には中古品を探すしかないのが現状だ。

一日一作品模写する

自分は本を読むことが苦手だ。自分のことを賢いと思っているので、わからないことがあってもそこで立ち止まらず、わかったつもりになる。気を抜いていると、知っている知識の書かれた箇所だけを読んで満足した読書をしてしまう。
なので書き写す。図表は模写する。文章をよく読み、作品をよく観賞する目的で一日一作品を模写し、解説の書き写しをしている。

これまで取り組んできた模写と書き写しのまとめ
これまで取り組んできた模写と書き写しのまとめ
模写と書き写しの例①仏鉢供養、交脚菩薩像 アフガニスタン
模写と書き写しの例①仏鉢供養、交脚菩薩像 アフガニスタン
模写と書き写しの例②菩薩頭部 インド・マトゥラー
模写と書き写しの例②菩薩頭部 インド・マトゥラー
模写と書き写しの例③クリシュナ図紗掛布 インド
模写と書き写しの例③クリシュナ図紗掛布 インド

模写の狙いは作品を覚えることのほかに、美的感覚を養うことにもある。重要とされる古典的な作品を模写することは、自分自身がいい絵を描くためのセンスを磨くことにつながるのではないかと考えている。
先日、直線や真円を描く絵のトレーニングを批判した記事を書いたが、模写では完成した絵全体のバランスから絵の良さを学ぶことができるし、結果的に直線や様々な曲線を狙った場所に狙い通りの線を描く練習にもなる。
いい作品を模写することこそがいい絵を描くために意味のあるトレーニングだと信じ、毎日の模写に取り組んでいる。

1日1作品100日チャレンジの取り組み状況は以下のツイートツリーで更新している。
8月10日にスタートしたので2024年11月17日に100日目達成予定だ。ぜひ応援してほしい!

*1:英語版と韓国語版は在庫があり、販売されている