20240813偕楽園を楽しもう。水戸旅行と『偕楽園なんでも百科』

水戸旅行に行った。有名建築家による設計の建物『水戸芸術館』『水戸市民会館』と日本三景のひとつ『偕楽園』を見た。
水戸駅駅ビルの本屋、川又書店 エクセル店で購入した『偕楽園なんでも百科』で偕楽園と水戸について詳しくなることができた。

日本三名園をめぐる

建築を勉強しているときに、憧れが募るのが庭園だ。
日本三名園と呼ばれる石川県金沢市兼六園岡山県岡山市の後楽園、そして茨城県水戸市偕楽園。全てに行ってみたい。
東京在住の自分にとって行きやすい水戸の偕楽園から行くことにした。

行きの電車で『日本の庭園 - 造景の技術とこころ』を読んで偕楽園について事前調査をした。

敷地外を含めて大きく全体的な空間構成を組み立てているダイナミックな構想にこそ、偕楽園のオリジナリティがあるのである。p144

この明暗、広狭のコントラスト、雄大な眺望と水泉へのダイナミックなシークエンス体験こそ偕楽園の名園たる所以である。p148

とのこと。
細部のモチーフではなく、全体を感じることを意識して庭をみることを今回のテーマにした。
また、

来園者に理解されにくいのは、構想者の意図を無視して、いきなり来園者を梅林などへ導き入れてしまう巡回順路設定の失敗にあるp 144

とのこと。『日本の庭園 - 造景の技術とこころ』が書かれたのは2005年だから、今紹介されている順路とは異なるかもしれない。
梅林と反対の場所にある「表門」から偕楽園に入ることにした。

磯崎新水戸芸術館』と伊東豊雄水戸市民会館』

偕楽園に向かう前に、水戸駅からバスに乗り、泉町一丁目で降りて水戸の有名建築へ
通りを挟んで隣り合う磯崎新水戸芸術館』と伊東豊雄水戸市民会館』だ。

磯崎新『水戸芸術館』。タワーの写真
巨大な塔がシンボリックな磯崎新水戸芸術館
伊東豊雄『水戸市民会館』。やぐらをイメージした木の大空間。
伊東豊雄水戸市民会館』。やぐらをイメージした木の大空間。
水戸市民会館』サインも木製

偕楽園

水戸芸術館水戸市民会館から徒歩20分ほどで偕楽園の表門に着いた。ひとけがなかったので心配になったが、表門から入ってよかった。

偕楽園』。表門から入ると左手に竹林が右手に杉林が広がる。コントラストを感じる
偕楽園』杉の道
『偕楽園』の中の建物『好文亭』
偕楽園』の中の建物『好文亭
好文亭』から千波湖を望む。狭い階段を登った3階から視界が開けるのもコントラストらしい。
好文亭』内カフェになっている西濡縁の天井。『水戸市民会館』に使われている矢羽根のモチーフを思い出した
水戸市民会館』手すりを抑える部分に矢羽根モチーフが使われている

梅の季節に来たら、竹や杉との対比でよりダイナミックな構成を感じることができただろう。梅の季節にあらためて訪れたい。

偕楽園公園を愛する市民の会 編『偕楽園なんでも百科』

帰りの電車を待つ間、水戸駅の駅ビル・エクセルの本屋さん、川又書房で時間を潰した。
地元に関係する本が売られていて、その中でもひとまわり大きく目立っていたのが偕楽園公園を愛する市民の会『偕楽園なんでも百科』。
帰りの電車で偕楽園に詳しくなれたらなと思い即購入した。

『偕楽園なんでも百科』の表紙。
偕楽園なんでも百科』の表紙。地元有志による作成。本屋さんで目を引いた。
偕楽園なんでも百科』の誌面。小学生にもわかりやすいふりがな付きで読みやすい。

偕楽園なんでも百科』は偕楽園の歴史・水戸藩の歴史を学ぶことができるし、四季折々の行事や、周りに住む生き物についても知ることができる。
小学生にもわかりやすいふりがなつきだが侮ってはいけない。

通販サイトでは売り切れになっている。水戸についたら川又書店 エクセル店へ急げ!
310marche.stores.jp
FAXでの注文もできる!!!!
www.kairaku-en.jp
理想は行きの電車で読むことなのでみなさん、ぜひFAXで購入してみてください。

偕楽園には100種類3千本の梅の木が植えられている。『偕楽園なんでも百科』によると、開花時期は12〜4月で早咲き・中咲き・遅咲きと長期間楽しめるそう。梅の咲く季節にまた水戸を旅行したい。