20180331

プラタナスの芽吹きって、何か『勃発』って感じがする。まいは、ぼんやりそう思いながら、ポケットからハンカチを取り出しママに渡した。」
プラタナス、とはどんな植物だろう。父からもらった国語辞典をひいて確認する。スズカケノキ。知らないものが出てきてしまった。辞書ってこういうところあるのよね、なんていいながら『西の魔女が死んだ』を引き続き書き写していく。学校から走って帰って部屋着にも着替えず机に向かって20分。一日目はこんなもんでいいかな、と余白に木の絵を描いてみる。想像のスズカケノキ

「はるこの好きな小説でいいよ。」
図書委員の三年生に小説を書いている人がいることを知ったのは先週のことだ。文章の上達のためにしてることを聞いてみた。毎日小説を書き写すことだそう。
「自分の書きたいものも並行して書いていくといいんだけど。」

これからプラタナスは私にとっても始まりの木だ。